niszetの日記

細かい情報を載せていくブログ

ESPrでATコマンドを試すためにFWの書き戻しをした

これめっちゃハマるんですが…

なんだかんだでこれだけで2時間弱溶かしたので記録を残しておく。途中のあれこれは置いておくと、

前回Arduinoで書き込んでLチカしたが、ESP-WROOM-02で出来るらしいATコマンドを使っての通信用のFWはArduinoのそれと共存できないらしく、Arduinoでプログラムを書き込んだ時点でATコマンドで遊ぶことが出来なくなった。そこで、各種記事を参考に書き戻す(正確には上書きだが)ことを試したが、色々とハマりどころがあった。

注意しなくてはいけない点は以下の通り。

  • フラッシュのサイズの確認(2MB/4MB)
  • 書き込み時に書き込みモードに入れる
  • 電源
  • ツールバージョンによっては正常に書き込みが出来ない

このうち最後の問題は記事を見つけて対応できたが、知らないと詰むところであった。以下、解説する。

フラッシュのサイズの確認(2MB/4MB)

現時点で手に入るESPrはフラッシュのサイズが2MBと考えてよいがこれを先に確認しておくこと。

確認にはこちらの記事のコードを使わせていただきました。Arduinoで書き込み済みであれば、このコードで確認するのが一番早そうに思えます。 https://www.mgo-tec.com/blog-entry-chip-info-esp-wroom-02-esp8266.html

一方、出荷時のFW、つまりATコマンドが使用できる場合は起動時のメッセージから確認できます。 ESP-WROOM-02は起動時に74880bpsで動作して、その後115200bpsになるらしいですが、Tera TermやArduino IDEのシリアルモニタなどで74880bpsに設定した後に基板上のRSTボタンでリセットすれば起動時のメッセージが確認できますね。

一部抜粋すると、

SPI Speed : 40MHz
SPI Mode : QIO
SPI Flash Size & Map: 16Mbit(1024KB+1024KB)

となります。あとで書き戻す必要があるなら最初に確認しておくと良さそうです。

書き込み時に書き込みモードに入れる

これ系で基本だけど良く忘れるやつだと思いますが、書き込みモードにしないと書き込めない。モード切替ボタン(MODE)を押しつつリセットボタン(RST)を押して書き込みモードに入れてからFWを書き込むという手順に沿う必要があります。

電源

こちらはシロになったんですが、トラブル回避のためESPr使用時はDCジャックから給電しておくと良いかも。

http://nemuisan.blog.bai.ne.jp/?eid=216185

以降で述べる、無限起動地獄でこの記事にたどり着いたのですが、ツールバージョンを上げて書き込んで解決したので電源がクロかは未確認。電源弱くして実験しても良いけど面倒くさくてやってません。

ツールバージョンによっては正常に書き込みが出来ない

書き込みにはFlash Download Toolsが必要なので、公式のページに公開されている最新版はV3.9.2(2022/3/13時点)なのですが、このバージョンでは正しく書き込みが出来ませんでした。 他の問題を全部潰した後だったので、NONOS SDKのバージョンを下げるなど色々とやっていましたが、このツールだというのは検索するまでわからなかった。

https://qiita.com/TomoyukiaW/items/68a18fe57f72b493b5ca

こちらの記事でリンクされている、フォーラムにあるツールのダウンロードリンクからV3.6.3のツールを入手してきました。

https://www.esp32.com/viewtopic.php?t=60&start=20

それ以外は公式のページから入手できます。

https://www.espressif.com/en/products/socs/esp8266ex/resources

NONOS SDKは今回2.2.1を使いました。ESP-WROOM-02が2.2.2-devを使用していると書いてあるのでそれに近いものをということで(2.2.2-devは見つからないけど)

アドレスはドキュメントを参照しましょう。16Mbit-C1の設定を使います。 今回、

ESP8266_NONOS_SDK-2.2.1\bin\esp_init_data_default_v08.bin
ESP8266_NONOS_SDK-2.2.1\bin\blank.bin
ESP8266_NONOS_SDK-2.2.1\bin\boot_v1.7.bin
ESP8266_NONOS_SDK-2.2.1\bin\at\1024+1024\user1.2048.new.5.bin

を使っていますが、bootとかは他のバージョンでも動くかも。atのはこれでないと駄目ですが(多分)

適宜読み替えは必要ですが、書き込み手順はSwitch Scienceのこの記事の通りです。

https://trac.switch-science.com/wiki/ESP-WROOM-02_AT

Download Toolの仕様が変わったのは、起動時にDeprecated...とか表示があるので、作り直すついでに仕様が変わったのかな? おそらくは自動で設定されるのが本来の仕様なのでしょうが・・・こちらの理解不足があるかもなのでもう少し調べてみる予定です。

ESPr® One(Arduino Uno同一形状 ESP-WROOM-02開発ボード)でLチカした。

特に新規性のない記事

ちょっと面白そうだなと思って先日購入したESPr® One(Arduino Uno同一形状 ESP-WROOM-02開発ボード)を使って何かするか・・・ということでLチカをした。

基本的にはスイッチサイエンスのドキュメントを見れば良いのだが、Arduino IDEのバージョンも上がってるし、今もちゃんと動くのかの確認は必要と思ったのでとりあえずやりました、という記録。

スイッチサイエンスさんの記事、ESP-WROOM-02開発ボードをArduino IDEで開発する方法はこちら。 http://trac.switch-science.com/wiki/esp_dev_arduino_ide

変更点があるのは2のボード選択のステップで、設定できる項目が非常に増えている一方で"Upload Using"の項目は消えていた。 また、Flash Sizeについても書き方が変わっていて、"2M(1M SPIFFS)"ではなく、"2M(FS:1MB OTA:~512KB)"を選択した。ちょっと自信ないが、FSなので多分あってるはず。

スケッチの内容はそのまま使用して書き込み実施したところ正常にLチカ出来たのでとりあえずこの設定で進めてみる。駄目だったら(壊れたら)買い直しですが、そこまでお高くないので気楽に行きましょう。

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今後使っていて問題ありそうであればまた記事を更新します。

「Rが生産性を高める〜データ分析ワークフロー効率化の実践」を読んだので感想を書く

久々のの読書感想ブログ記事

「Rが生産性を高める〜データ分析ワークフロー効率化の実践」をご恵贈いただき、1周読み終わりましたので感想を書いていきます。 読み途中の感想はツイッター上に流しているのでそちらを参照していただければ。

一般的な情報

以下、書籍情報は出版社のHPを原則として貼っていきます。必要に応じてそこから書店のサイトに飛んでください。

出版社(技術評論社)のページ

gihyo.jp

同、サポートページ(エラッタ

gihyo.jp

GitHub上のサポートサイト(Rのコードが各章に分かれて載っている)

github.com

全体的な感想

本書は中級者向けの書籍で情報・知識提供型ですが、扱っている内容は実践寄りで基本的なR言語の機能を触ってみて、もう少し活用の幅を広げていきたい、という方によく合う内容となっています。ただし、分析の方法などは扱っていないので、それらを支える技術という立ち位置と思います。

本書で扱われる内容は一般的にPythonで処理する需要が多いのか、「Pythonで・・・」の書籍は多いですがR言語で扱った書籍は多くないため貴重です。もちろん言語の使い分けやPython、Rの両方を使えた方が良いというのは個人レベルではそうですが、コードのメンテナンス性や業務の引き継ぎなどの観点で、一通りのことがR言語で閉じているといるということは価値があると思いますし、何よりR言語でなんでもできるのは面白いですよね。

本書、R登山本はタイトル通り、「Rが生産性を高める」ということを体感できるのではないかと思います。

本書は扱う内容が幅広いですが、情報量が多く「自分はこの内容は知っているな・・・」と思ってる章であっても発見があると思います(私も多々ありました)そのため、初心者を抜けてすぐの中級者から上級者に入るレベルにある人まで恩恵があるのではないかと思います。目次を読んでみて、気になる情報が載っていれば、是非手に取ってみてください。

読み方など

章ごとのつながりはそれほど強くないので(一部、例えばスクレイピングのはなしで言えば6章→7章の方が良いとかはありますが)気になる章から読んで良いと思います。実際に私は4章から読み始めました(Word形式の出力についてより深く知りたかったため)

私は読んで済ませてしまう怠惰な性格なのでちゃんと実行していないのに言ってしまいますが、本書はサポートサイトにコードが載っており、これを使って手元で実行して手軽に確認できます。本文を読み進めながらコードを実行することで理解が深まるので是非やっていきましょう(私も・・・!)

補足的な情報と感想

ここからはR登山本の参考文献に多分載ってなかったと思われる、市販の書籍を、この章の内容の補完としてよさそうということで上げていきます。もちろん、R登山本の参考文献も読んでいきましょう(以下で上げているのは、参考文献にないものを選んでいるのです)

全体的にまだちょっとレベル的に足りないな、という場合は、通称宇宙船本と呼ばれているこちらの書籍の内容がちょうどぴったりハマると思います。R登山本と両方に含まれている内容で、R登山本でわからないことがあればこちらを見てみると良いと思います(私は改訂2版の方は読んでないのですが、初版は初心者~中級はじめくらいの人にピッタリな内容でした) R登山本の1,2,3,4,6章に対して基礎になる内容の位置づけと思って良いと思います。下記の各章では重複するので宇宙本について触れていませんが、前記の通り対応する内容の理解に不安があるならこの本!という感じです。

改訂2版 Rユーザのための RStudio[実践]入門 〜tidyverseによるモダンな分析フローの世界

gihyo.jp

1,2章は比較的あっさりしていますが、同時期に出版されたこちらの書籍の目次を見るとちょうど対応していそうです。私はまだ入手していないのですが、こちらも実践的な内容になっていそうですね。

Rでらくらくデータ分析入門 ~効率的なデータ加工のための基礎知識~

gihyo.jp

1,2章はあっさりはしていますが、ポイントが押さえられているので、コードを見て結果をぱっと想像出来ないなら対応する箇所を復習した方が良いでしょう。2章にも知らないパッケージが出てきたので情報量やっぱり多いな・・・と思いました。

また、tidyverseは数年で内容が古くなっていくことがあるので、出来るだけ新しい情報に触れていくのがおすすめではあります(その点で言えば、英語で情報を読んでいった方が良い、というのはありますが・・・初手それは大変なので日本語の書籍を読むと良いですね)

3章 グラフ描画の基本と応用に関連して、可視化については色々と書籍があります。考え方を見ていくなら

データ分析のためのデータ可視化入門

www.kspub.co.jp

また、ggplot2パッケージについてであれば、

Rグラフィックスクックブック 第2版 ――ggplot2によるグラフ作成のレシピ集

www.oreilly.co.jp

などなど(2版は読んでないので確認できてないですが、初版にはとてもお世話になりました)

ggplot2パッケージは長く触ってきたので大体知ってるだろう・・・と思って最後に読んだのですが、まぁ普通に新情報が多々あり、あらためて奥が深いというか、いろいろなパッケージや使い方があるな・・・と思いました。

4章 HTML・Word文書への出力と分析結果の共有について、ドキュメント作成の書籍と言えば参考に上げられていた

再現可能性のすゝめ―RStudioによるデータ解析とレポート作成―

www.kyoritsu-pub.co.jp

がありますが、4-7のWord文書の作成はここまで扱ってる書籍はないと思いますので、Word文書作成で困っていれば今一番の情報源はこの本になるのではと思います。実用面を意識した内容になっており、この書籍の内容では自分の求めているWord文書が作れないとなれば、それは「手で作るしかない」と腹をくくるか、この内容で出来るように社内のドキュメントの運用方法を変えるかを考えるタイミングだと思います。

5章は私の知る範囲だと類書はない気がするので、Googleサービスとの連携で困ってる人の助けになりそうです。初出の情報ばかりだったのでこういうことも出来るのか・・・!となりました。

6章、スクレイピングについては少し前の書籍ですが以下も参考になるでしょう。rvestやhttrパッケージの使い方に不安があれば良いと思います(パッケージの仕様更新があればその差分は自分で埋めないといけませんが、差異があるかは私は把握しておらず・・・)

Rによるスクレイピング入門

www.c-r.com

6章はこれの応用・発展的な内容になりますね。6-5などは私も実践していなかったのでやっていこうと思いました。

7章を読んでいて気づきましたが、さりげにコードに工夫があり、関数の引数をうまく使うことで出来ることがコメントで補足されている箇所があったりします。気になる関数(の引数)は適宜helpを見ると幅が広がります。きっかけがないとなかなかhelpを見ることってないと思うのですが、そのきっかけが随所にあるともいえますね。

7章もあまり類書がなく(再現可能性のすゝめはrenvの前に使われていた(今も使われている?)packratの説明があるなど、関連はあります)生産性の向上に寄与するパッケージについてのこれらの情報は貴重だなと思いました。

おわりに

書きすぎた・・・。 久々に書くと加減がわからず書いてしまいますね。

生産性を高めていくぞ💪

Enjoy!!

賃貸不動産経営管理士を受けてました

2021年の振り返りみたいな(を今書くの…?)

書いたと思ったら書いてなかったので書きます。

色々あって、昨年11月に賃貸不動産経営管理士の試験を受けてきました。

この年から国家資格になるというコトで、難化していましたね…。

結果としては合格だったので良かったですが、試験の傾向も変わったので、過去問や予想問題の従来の傾向で合格点圏ギリギリだったらダメだったかもしれません(ある程度余裕もった点が取れるようには勉強しました)

主に使ったテキストは、日建学院のこちらのテキストです。

賃貸不動産経営管理士 基本テキスト 2021年度版 https://www.kskpub.com/book/b581949.html

比較的文章量が多くて読みやすく、個人的には結構あってたと思いました。このほかに要点と○×、予想問題、過去問も買って一通りやっています。

勉強時間としては合計で100時間ちょうどくらいでしたね。時間があったので10月からはじめて11月にがっつりやった感じですが、もっと前からコツコツやればよかったですね。まぁ短期集中はそれはそれで。

上記基本テキストを読むだけなら30時間程度で良さそうですが、傾向が変わったとしても過去問は全部解いておいた方が良いですね。web上に過去問サイトがあるのでそちらもやると良いです。進捗が可視化されてやる気になります。

宅建合格者であれば差分の知識だけで良いので結構楽なのかなと思いますが、私は宅建はまだ取っておりません。今年頑張るぞ。

なお、私は業務自体はしていないので登録はせずに資格だけ持ってる状態です。

あと、受験料が結構するのですが、さすがに宅建より高いのはどうなんだろうなぁ…と思ってます。今後変わるかもしれないけど。

久々の試験だったので緊張しましたが、結果良ければすべて良しというコトで。良かったよかった。

TokyoR 96でLTしてきました。

ひさびさの投稿

お久しぶりです。niszetです。 何かやったこと、成果が出た事以外はブログにすることがないのでめっきり書くことが減ってしまいました。

TokyoR もオンライン化してから初めての登壇な気がする…

コロナ禍でTokyoRもオンライン化して久しいですが、よくよく考えると私はその間全然登壇していないのでした。 そんなわけで、Zoomで発表ってどうやるんでしたっけ?という感じでしたが、運営チームの方々に優しくフォローしていただき、開始前の準備で画面を確かめて臨むことが出来ました。ありがとうございました。

さて、TokyoRのconnpassはこちらにあります。

https://tokyor.connpass.com/event/236539/

私のスライドは

https://niszet.github.io/TokyoR96LT/TokyoR96LT.html

で見れます。

その元になるファイルはこちらにあります。

https://github.com/niszet/TokyoR96LT

何話したの

今回は、「RのパッケージはどのくらArchiveされているか?」というタイトルでLTしてきました。 これは、CRAN上にあるパッケージも、AvailableなものとArchiveにあるものがあり、いつどのくらいArchiveされたのだろうか?ということを調べたので、まとめて発表しようということでやってきました。

元々はSlack上のosakaRの朝モクのやりとりから生まれたものです。originはkilometerさんですね。

2021年の年末から今年の頭にかけてOSS中にバグがあったり、メンテナが疲弊してライブラリに細工をしたりみたいなことがあり、Rはどうか?CRANがあるから大丈夫…いやいやCRANも関数の中身は保証していないぞ…というやりとりがありました。 結果、パッケージの中身や関数の中身は自分で実行したりコードを読んだりして正しさを確認するしかないですねということになりました。

本LTではそれはそれとして、上記のようにメンテが出来なくなったようなライブラリはどのくらいあるのか?ということで、CRANにあるパッケージはどのくらいArchiveになっているかを調べています。

アーカイブされたパッケージ数、そのパッケージがアーカイブされた年、その理由を見ています。

日々アーカイブされたり、その後Availableに復帰したりとチェックするたびに件数が変わる点、その年にArchiveになった全てのパッケージ数を見ているわけではない(Availableに戻るとArchivedの記録が消える)点に注意が必要です。

あとはスライドを見てもらえれば良いかなと思います。コードはなんかきになるので書き直したいんだよな~ってなって半月くらい経ちましたね。書き直してupするまでが発表です…うぅ。

最後のグラフだけ説明が口頭のみだったので一応書いておきます。

アーカイブされた理由については手作業で分類したのでご参考程度に。 一番多いのはエラー直らずでした。CRANのチェックがpassしなくなったあとに一定期間で修正しないといけないそうですが、それが直っていないというものです。それぽい理由は全部これに入れました。 依存パッケージは何らかの別のパッケージ名が書かれているものを分類しています。細かくは追っていませんが、依存してるパッケージがArchiveに落ちたら連鎖的にArchive行きだと思いますが、それ以外もあるかもしれません。 ここで「連絡不能」というのは、メンテナにメールを送ったけど宛先不明で届かないといったもので、失踪したというわけでは(たぶん)ありません。所属が変わるとメールアドレスが変わったりするので、転送処理がされない、あるいは(転送の猶予の)一定期間が過ぎてしまった、などがあるかもしれません。CRANにパッケージを登録する方は所属が変わっても連絡が取れるメールアドレスを登録するようにした方が良いでしょう。 一方、メンテナから今後メンテナンスすることが難しいなどの連絡があってArchiveになるパッケージも毎年一定数あるようです。やはりメンテの負荷がのしかかってくるのですかね。 ポリシー違反も近年増えており、CRANのポリシーのページは目を通しておいた方が良いかもしれません。具体的にどのポリシーに違反しているかという記載はなかったと思います。 意外と理由の記載がないものもあり、またtypoもあるので最終的には目視分類が必要になる(正規表現で仕分けしきれない)のであまりやりたくないですね。2016年以前がグラフに含まれていないのは2017年以降とまた違う傾向のメッセージで仕分けの手間がかかりすぎたためです…

ということで、ざっと書きましたがLTの内容はこのようなものでした。

5分以内にLTする、というのは気が引き締まって良いですね。でも、録音したものを流した方がオンラインの時代には良いのかもしれないなぁと他の型の発表を聞いていて思ったのでした(時間オーバーを気にしなくてよいですしね!)

以上です。

Enjoy!!

2021年8月の読んだ本

今月は12冊

今月は積んでた本が結構読めたので良かった。

ラム社本

  • n月刊ラムダノート Vol.3, No.1(2021)
  • n月刊ラムダノート Vol.2, No.1(2020)
  • 徹底解説 v6プラス

今月はn月刊が出たので積んでいた本とあわせて計3冊読了。日頃は紙の本が良いと言っている私ですが、pdfを縦置きの大型ディスプレイで表示すると読みやすいことに気づいたのでした。n月刊は内容が難しめが多いので、あまり理解度を気にせずに気楽に読むと良い事がわかってきた。残りのn月刊も順次読んでいきたい。 v6プラスは1年くらい積んでいた。仕様の話が多くなるのでこちらも詳細は追わずトピックだけ読む形で読了。

Python

今月はなぜかPython関係の本が増えたが別にPythonをやっているわけではない…わけでもなく、CircuitPythonとかMicroPythonとかを少し触るために読んだ。デコレータとかはすぐ忘れてしまうので。

数値計算プログラミングはいただいたものなので別に感想を投稿します。

情報検索プログラミングはページ数は多くないがコード例もあり話題も広く扱っているのでざっと概観するのに良いと思われる。ただし手を動かしていないので動かさないと身につかないが…。情報検索系の書籍は数冊ストックがあるので順次読んでいきたい。

雑誌

数学セミナーは例の感染症の話を読みたかったため。幾何学の話題が中心で細かいことはわからなかったが面白そうな話題が多かった。インタフェースはラズピコの話。ただしPythonではないのでC/C++SDKを読まないといけないな、と。不動産本は毎月読んでいるが色々な話題があって面白い。

その他

  • 聞き方の技術
  • データ分析のためのデータ可視化入門

その他枠にするのもなんなんですが。聞き方の技術はアンケート調査をするにあたって何に気をつければよいのかが書かれていてとても勉強になった。ちゃんとしたアンケート作るのすごい大変。データ可視化入門は別途感想記事を書いたのでそちらを。

漫画類は省略。

それなりに読んではいるのだけども、積む速度には全然追いつかないですねぇ…

データ分析のためのデータ可視化入門を読んだので感想です。

遅くなりました…

www.kspub.co.jp

@niszetが人生色々とgdgd進行しているため、読み終えるまでに時間かかってしまいましたが、最後まで読み終えたので読後の感想を書こうと思います。 なお、本書は id:u_ribo さんより GitHub Sponsorsのお礼という事で頂きました。ありがとうございました。なんかすみません…。

ちょっと雑多な文章になりますが、ご容赦ください。

感想

読後感としては、本文の文章が思ったより多く(付録をあわせて300ページを超えているので相応の分量ということですが)、基本は通して読むタイプなのでそれなりに腰を据えて読むのが良いと思いました。洋書にありがち?な、脇道に逸れたような話はないので純粋に説明の文章量が多いということでしょうから、悪い意味ではないです。

5章がデータの整形の話で、その前までが比較的基本的な可視化の話、6章がモデルデータ、7章が地図、8章がプロットを整える話なので、後半は人によって重要度が変わってくるかと思いますが、初心者でも4章までは読んでおきたいかな。5章も整形といってもそれほど難しくないし、モデルデータも大事だし、地図は気を付けて図示しないといけないよねってことがよくわかるし、8章もここまで読み通して最後に気を付けないといけない話が載ってるのでやはり読みたい…なので、結局全部読むのがおススメ、ですね…。

初心者であればこそ、じっくり時間を取ってコードを実行して作図しつつ文章とともに睨めっこしていくと良いと思います。あとがきにも書かれていましたが、良い可視化とそれをggplotでやるにはどうするのが良いのか?を一冊で学べるため、時間をかけて読む価値のある一冊であると思います。また、全体として訳は違和感のない文章なので(ややかためだが)読み通せると思います。あとがきにも書かれていましたが、翻訳者間で用語の統一をしている点などが全体の質に反映されているのだろうと思います。

ターゲット読者を考えると、既知の話かとは思いますが、本書は主にR言語ggplot2ライブラリを使用して可視化を行ないます。1章の「データを見る」は言語やパッケージに依らない話なのですが、2章以降はR言語ggplot2べったりの話が続きますので、今後全く使用予定がない人にとっては微妙かな…とは思います。もちろん、考え方のベースになる部分は言語やパッケージに依存しないのですが、やはり手を動かして習得していくのが大事なので(そういう私はコードを実行できていないのですが。申し訳ない。)。

…と思っていたんですが、id:ill-identifiedさんが「Python ユーザでも『データ可視化入門』で練習できるようにパッケージを作った + Plotnine との互換性ガイド」という記事を公開されていました。https://ill-identified.hatenablog.com/entry/2021/08/06/200859 何これすごい。これでPythonユーザでも本書の恩恵を受けられますね!

Rのtidyverseに関係したパッケージ群は比較的更新がはやく行なわれるのですが、本書は翻訳時に最新の関数に置き換えたものになっているのでその点も良いですね。原著から変えている箇所は訳注に記載があります(元の関数が何かの情報も添えて)。

単純にggplotの文法を知りたいという目的なら「Rグラフィックスクックブック 第2版」がある  https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118925/ ので、その情報が必要であればそちらを読むと良いでしょう。私は2版は読んでないのですが初版は結構お世話になりました(マニアックすぎるものは当時載ってなかったけど、今はどうなのかしら?)

また、R言語初心者であれば、「改訂2版 Rユーザのための RStudio[実践]入門」https://gihyo.jp/book/2021/978-4-297-12170-9 も読むと良いでしょう。 初版を読みましたが、tidyverseに苦手感がある人にもおすすめです。

講談社サイエンティフィクさんの他の書籍と同様、本書もカラーです。紙質があっているのか発色的にも見やすい気がしますね。ggplotで(に限らないが)、図示する際に色情報は大きな要素なので、これは大事。コードもシンタックスハイライトされています(私的には重要度高くないポイントですが)紙面レイアウトが面白く、原著の脚注が本文横に、訳注が下にあり、図は脚注領域や本文領域など色々なパターンがありますね。

本書は索引とプログラム関連用語索引という二つの索引があります。テクニカルなこと(と私が感じたこと)もあるのですが、それを主題としていないので必要な時にそのページにたどり着けるか…という不安があったのですが、プログラム関連用語索引を眺めているとパッケージ名や関数名から引けるようになっているので、それらを覚えていればそのページにたどり着けると思います。分かれているとこういう点で便利ですね。

Amazonのレビューとかだとよく「コスパ」という文字がありますね。技術書のコスパって何だろうってのは置いておいても、本書は普通にお手軽な価格ですね。というより原著より安くないですかね…

まとめ

長々と書いてしまいましたが、これからggplotで可視化するなら読むべき1冊、ということで是非手に取って読んでみてもらえればということで感想でした。