niszetの日記

細かい情報を載せていくブログ

ZoteroのCSL Visual Editorが便利だった(メモ)

和書の文献情報をうまいこと整理したくて

色々とやってて、先に進んだところから書いていく。結局、Wordの出力で引用文献を所望の体裁で表示するためには、そのデータが入っているbibファイルと、それを元に体裁を整えるcslファイルを使って、pandocのciteprocでよしなにするのが今のところ良さそうというところに落ち着いた。しかし、論文等は(英語なら)CSLが整備されていてそれを使用して体裁を整えればよいのだが、和書などを自分の同人誌の参考文献の場所に書くにはこれでは不便である。et al.がついたり、inが入ったり、色々うれしくない。

そこで、CSLを自作することを考えた。しかしCSLは巨大なxmlファイルなのでこれをまっさらから作るのは得策ではない。

CSLはZoteroやMendeleyがVisual Editorを持っているというコトで調べたら普通に出てきた。

www.zotero.org

以下、ZoteroのVisual Editorを使ってCSLを修正することについてのメモである。

ベースになるCSLファイルを探す

既にこれというものが決まっていればよいが、そうでなければ、上記の説明のページにもあるように体裁から絞り込みをかけるためのページがある。なんて便利なんだ。

editor.citationstyles.org

ここで調べたところ、私が欲しい形式はJournal of Computational Chemistryのそれに近いことが分かった。そこで、これをベースに修正していくこととした。このページでJournal of Computational ChemistryのEditボタンからVisual Editorに飛ぶことが出来る。

なお、私は文中は[1]、bibの箇所はI. Mares, Firms and the welfare state: When, why, and how does social policy matter to employers?, Varieties of capitalism. The institutional foundations of comparative advantage. Oxford University Press, 184–213, 2001.の形式として検索した。94% matchとなった。

便利だが、慣れるまでに結構かかるかもしれない。

まず、対象のものがarticleかbookかくらいは最初に決めておいた方が良い。基本はbookだと思うが。内部でifを使ってdocument typeで処理を分けていたりする。また、内部でMacroと呼ばれる処理単位を作成し、それを適宜呼び出しているので、この処理構造を押さえておく必要がある。デリミタやプレフィックスサフィックスによって各項目が分かれているが、これが重複したり不足したりして見た目がおかしくなるのだが、設定している単位がどのブロックになっているのかを探すのがGUIなので大変。それぞれのアイテムをクリックして値を見ていく…ということをやっていく。いつまでたっても太字が解消されないんですけど…!というときは、対象の(今回は年だった)項目の上のブロックも見てみよう。適用されていたりする。で、Visual Editor上ではそれが正しく反映されていなくてPandocの処理をすると太字のまま…みたいなことはあるので注意。まぁ一度作ったら終わりだと思うので、頑張って作りましょう。

ひとつ、langの項目をみて処理を分けようと思ったのですが、ifではそれが存在しているかくらいのチェックは出来るものの、値のチェックまでは出来なさそうでした。これによって英文と和文で処理を分けるということを考えていたんですが…ちょっと難しそう。何か方法があるだろうか。適当な項目を追加してそれで処理を分けるということは出来そうだが、それはそれで手持ちのデータ形式に制約が出来る点がイマイチかなと。それしかなければそれでやりますけどね!

ということで、CSLについて詳しい方がいらっしゃったらご連絡ください。

それでも一応、所望の表示形式にすることは出来たのでひとまずこれでいいこととします。

あとからCSLの修正も出来ますしね。必要になったらやりましょう。

和書のbibについてはまた別途書きます。色々面倒ですねぇ…