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明記していなかったので書きました(2021/1/14)
Pandoc 3.2.1 以降、docxの表紙ページにスタイルが正しく適用されないIssueにコメントした
対象はタイトル、サブタイトル、日付
どうして今まで気づかなかったのかという感じですが、3.2.1以降のPandoc にカスタムしたreference.docxを使うと、タイトル、サブタイトル、日付のスタイルが適用されないというIssueがあります。
これ、ちょっとややこしいんですが、非英語圏のMS Wordでreference.docxを修正した際、reference.docx内部で管理しているスタイル名(英語)とMS Word上の表示名が一致しないのでファイル内で管理用のidが再度与えられます。
んで、Pandoc 3.2.1からはTemplate機能がWordでも使えるようになったのですが、このテンプレートに書かれているスタイル名はオリジナルのものなので、編集して内部で書き換わったスタイル名と一致しないという問題が起こります。Authorは日本語版でもAuthorで名前変わらず残っているのでそのまま使えるが、他のスタイルはダメよ、ということ。MS Wordで修正して保存しなければ、オリジナルのreference.docx内のスタイル定義と、実際に呼び出しているスタイル名は一致しているので、問題は起こらない。
なので、jgmの環境(英環境)では絶対に再現されず、Issue開きっぱなしになっていたようですね。でも、報告者がかなりしっかり報告していたので、そのデータとこちらでも再現したという事実を説明して状況的には確認出来たようです。
修正は私には難しいがjgmは簡単そうって言っているから、大丈夫じゃないかな…Haskellは難しいからね…(記号が覚えられないので)
QuartoでWeb siteつくる簡単な説明のスライドがあったのでメモ
既にスクラッチから作ってしまったのだが・・・?
色々探索して見つけた、良い資料は貼っていきます。
流し読みしてましたが、一通りのことが書いてあるかなと。Quartoはドキュメントの分量もどんどん大きくなってきていて、必要な情報をあるテーマに沿って見ていくみたいな資料はあるとありがたいですね。その役割の一部はChatGPTとかが担うのかもしれませんが。
途中、
Don’t start from scratch
とあって、いやまぁ作っちゃったよ・・・と思っていたんですが、ちゃんとテンプレートあるんですなぁ。
quarto use template cwickham/minimal-website
こういう情報、マニュアル読んでても最初にはたどり着かないからね。しょうがないね。
自分は既に作ってしまったので今からこれを手を動かしてやることはないんですが、これからQuartoでWeb Site作ってみたいみたいな人には良い資料かもです。あと、こういう切り口で色々と情報を切り出していくのが必要そうなので、そういうのも今後どんどん増えていってくれればいいなと思います。
crosstalkパッケージでは日付型のスライダーが使用できない(既知のバグ)
バグとして認識されているが、修正の見込みがなさそう?
以前、タイトルだけ書いて放置していたのを発掘。
今またIssue等を見に行きましたが、特に進展は無さそうですね…。shinyなどでスライドバーを動かしてデータを絞り込むみたいなことが便利なのですが…日付型は対応出来ていない。
使い方に注意すれば便利ではあります。公式の動くサンプルを見ると、やはりこれを使いたい気持ちになるわけですが…代替を探そうかな…
QuartoでRenderしたのに表示が変わらないな…?というときはBackground jobタブをチェック
RStudio IDEの話ですが、他の環境でも同じでしょう。
Quartoを書いて更新したのに見た目が変わっていない…ということはたまによくあります。特にlisting関係。おそらく再listing処理しなくてはいけないところ、そこをとばして表示に関わる部分のみの処理が走っているのではないかと思っていますが…詳細は追っていません。
こういう場合はBackground jobsタブにある、この右の赤丸を押して一旦動いているジョブを止めて、再度Renderすると上手くいくことがあります。主にlisitingで、yamlの値をちょいちょいいじっただけで本文はいじってないみたいな状態で起こりがちです。
quarto renderで全体を処理するほどでは無いんだけど、個別の記事だけに収まらない修正の場合はこの対応が必要となりますね。まぁめぐりめぐって全部レンダリング処理回ることもありますが、まぁそれはそれで。

最終的にデプロイするときは全体をrenderすると思うので、これはあくまでもインタラクティブにqmdを修正して再renderingする際の注意点です。
Word形式の出力時にQuartoでは{{<include>}}が使えないっぽい
タイトルのままです。
Quartoは便利な機能をワンライナーで使える、shortcodeという機能があります。
この中でも、includeは他のドキュメントを取り込むことができ、うまく使えばファイル間で共通の設定を読みこむとか、同じレイアウトのブロックをドキュメント内に置くという使い方が出来ます。
Word形式じゃなければ。
Word形式で出力する場合、どうもこの処理はされないようです。プリプロセスぽいのにな…。ひょっとしたら最初から処理がそれぞれに分離されている可能性もありますが、Quartoはコードは追っていません。大変なので。
とりあえず、docx形式の場合はこのショートコードは使えないのだということだけ理解していれば大丈夫です。ひょっとしたら他のshortcodeも使えないかも知れませんね…(未調査。いずれ見てみます)